慶讃法要について

慶讃法要とは

慶讃法要とは

慶讃法要は、宗祖親鸞聖人の御誕生と立教開宗を慶び讃える御仏事です。

宗祖の御誕生、そして立教開宗を慶び讃えるということは、念仏の教えに出遇い、自らにかけられた願いに深くうなずき、そして、その御恩に報いていく歩みに他なりません。
それは、人として誕生した私が、念仏の教え・はたらきに出遇う時、人として生まれてきたことの尊さに目覚め、生まれて生きることを真に喜ぶことのできる者となる、まさに念仏の教えに出遇った者の「報恩の営み」なのです。

このたびの慶讃法要は、一人ひとりが自らにとっての立教開宗の意味をたずね、本願念仏の教えをいただくかけがえのない大切な「時」と「場」を賜ることであり、自らの聞法生活を問い直し、あらためて念仏申す歩みを確かめていく機縁となることを願いとするものです。

法要期間

法要期間

【第1期法要】
2023年3⽉25⽇(⼟)から4⽉8⽇(⼟)まで〈15⽇間〉
【第2期法要】
2023年4⽉15⽇(⼟)から4⽉29⽇(⼟)まで〈15⽇間〉
讃仰さんごう期間】
2023年4⽉9⽇(⽇)から4⽉14⽇(⾦)まで〈6⽇間〉

参拝について

参拝について

法要や行事の詳細、また
参拝についてはこちらのページをご覧ください。

讃仰期間

讃仰期間

2023年4月9日~14日
讃仰期間中は、毎日下記のとおり讃仰勤行を行います。

時間
10:00~
場所
御影堂
次第
正信偈(草四句目下)・念仏讃淘三・和讃(弥陀成仏のことかたは次第三首)・回向(願以此功徳)勤行後、真宗本廟法話があります。

慶讃事業の取り組み

慶讃事業の取り組み

真宗大谷派は、2023年の「宗祖親鸞聖人御誕生八百五十年・立教開宗八百年慶讃法要」を機縁とし、
さまざまな「慶讃事業」を進めていきます。

慶讃事業の主な取り組み

慶讃事業を進めていくにあたり、次の3つの方針を根幹として、将来の活力あふれる宗門の創造に向け、
以下のことに取り組んでいきます。

①宗門の基盤づくり―新たな教化体制の構築―
②本願念仏に生きる「にんの誕生」と「場の創造」
③あらゆる人びとに向けた「真宗の教え」の発信

5つの重点教化施策

青少幼年教化
―ひとりと出会う―

青少幼年教化に携わる人の養成、子どものつどいの開催、子ども会講習会の拡充、若者教化の場づくり支援、
子どもから大人まで親しめる『真宗児童聖典』(仮称)をはじめとした教材の制作、
青少幼年の帰敬式受式奨励などを行います。

教師養成
―教学教化をになう―

僧侶の「教えを伝える力」、「老病死の現場における対話の姿勢」を養うため、
真宗大谷派教師養成課程に「法話実習」や「グリーフケア」など、実践的な学びを取り入れるとともに、
教師資格取得後の学びを確保するための研修制度を構築します。

寺院活性化
―1カ寺の原点を確かめる―

お寺の主体的な活動を支える「元気なお寺づくり講座」、過疎や過密地域の寺院に教えの場を開く
「お寺に寄り添う講師派遣」、子どもや若者との出会いの場をつくる教化支援を行います。
支援員が出向き、地域やお寺の状況に合わせた支援を実施します。

真宗の仏事の回復
―念仏相続の場を継承する―

朝夕のお勤めや報恩講をはじめ、通夜・葬儀・法事などのあらゆる仏事が、
御本尊を中心とした聞法の場となることを目指し、真宗の仏事の回復に取り組みます。
特に御本尊を手渡す取り組みなどを行う教区への助成や、仏事の意味を伝えるハンドブックの作成などを行います。

本廟奉仕上山促進
―真宗門徒の生活を習う―

寺院単位や一般向けの本廟奉仕の拡充をはじめ、慶讃法要お待ち受け期間に、
御誕生・立教開宗に関するご旧跡を巡る奉仕団などを実施します。
慶讃法要期間中にも本廟奉仕を実施します。

記念事業 聖教編纂しょうぎょうへんさん事業

当派の依り処とする聖教に関する情報の収集・調査を行い、そこで得られた知見を公開し、
あらゆる教学教化の礎となることを願いとしています。
宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌記念として編纂された
翻刻『坂東本・教行信証』の縮刷版や延書の刊行をはじめ、
宗祖の著された仮名聖教や和讃、漢文著作などについて、本文に加え、
読解に資する校異・注釈等を付した聞法のテキストを順次刊行していきます。
さらに、『真宗聖典』データベースの公開のほか、「時代に相応しつつ、伝統を正しく表現する」
という現『真宗聖典』編纂当初の願いを継承し、第2版の刊行に向けて取り組みを進めています。

  • 坂東本『顕浄土真実教行証文類(教行信証)』
    坂東本
    『顕浄土真実教行証文類
    (教行信証)』
  • 真宗聖典検索サイト
    真宗聖典検索サイト
  • 聞法テキスト①『一念多念文意・一念多念分別事』
    聞法テキスト①
    『一念
    多念文意・一念多念分別事』

将来を見据えた
宗門の基盤整備

著しい社会変化を見据えつつ、教学の振興と教化の推進に軸足をおいた宗務機構への質的転換を図り、
宗門活動の基となる寺院、組、教区のさらなる活性化を促す取り組みを進めます。
具体的には「教区に設置される寺院活性化支援室の充実化」、
「教区及び組の改編をはじめとする宗務改革の推進」、
「教区教学研鑽機関の整備・充実と地方都市教化の展開」に取り組んでいきます。