お知らせ

2023/03/16

青蓮院の「剃刀」が慶讃法要中に東本願寺境内で展示されます

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青蓮院(京都市東山区)に永く伝わる親鸞聖人が得度の際に使用された剃刀を、一時的に宗派が「お預かり」する「御剃刀一時お移し式」が、3月14日に青蓮院で執り行われました。

 

親鸞聖人は9歳の春に、伯父の日野範綱に連れられて慈円のもとで「鬢髪を剃徐」したと覚如上人の『御伝鈔』で伝えられています。

また、史料によると、本願寺歴代の内、第四代善如上人から第十代証如上人までは青蓮院で得度したという記録があり、所縁(ゆかり)の深い寺院です。

2011年の宗祖御遠忌法要の際にも、多くの真宗門徒が青蓮院にも足を運んでいます。

 

青蓮院ではこれまで剃刀を公開することはありませんでしたが、宗派と青蓮院との日ごろからの交流の中で、このたびの慶讃法要での展示が実現しました。

 

「御剃刀一時お移し式」は、親鸞聖人お得度の間とされる宸殿にて、御本尊の前で青蓮院東伏見慈晃門主から木越渉宗務総長に手渡され、その後、正信偈を勤めました。

式典後は、場所を植髪堂に移して記者会見が実施されました。

植髪堂は、聖人の母が剃髪した聖人の髪を植えて傍に置いていたと伝えられている童形像にまつわる建物で、多くの報道関係者に披露されました。

 

会見で木越総長は、「本当にありがたいことです。全国からお越しになる団体参拝の皆様をはじめ、多くのお参りの方々にご覧いただき、生涯をとおしてお念仏申した宗祖のお姿を思い浮かべていただく機会ができた」と、今回の申し出を快く受け入れた青蓮院門主に感謝の意を伝えました。

青蓮院門主は、「東本願寺でお勤まりになる慶讃法要で多くの方に喜んでご覧いただけることは何より」と述べられました。


 
剃刀は、境内参拝接待所ギャラリー「慶讃テーマ館」1階の「宗祖親鸞聖人展」で展示されます。
展示期間は3月25日(土)~4月29日(土)まで。
ぜひご覧ください。